父親って何だろう
唐突な疑問なんだけど、今コレにぶち当たってる
【理想の父親】って検索すると、そりゃまぁたくさん出てくる
たくましい父親
優しい父親
子煩悩な父親
芸能人の何とかさん
いろんな父親像ってのがあると思う。
僕もそんな【理想の父親】ってものを目指していたんだ。
優しくて、強くて、息子の1番のよき理解者
そんな絵に描いたような父親を目指していた。
でも、無理があるんだ。
そんな父親を僕は知らないから…。
いや、むしろ父親らしい父親自体知らない。
というか、わからないんだよね。
僕自身の父親はちゃんといる
一緒に生活もしていたし、今でも生きている。
僕の父親は、毎日毎日、残業を遅くまでやっていた。
遅くに帰ってきては、酒を飲んで憂さ晴らし。
時には、声を荒げる人だった。
普段は、大人しい人が、夜はお酒で変貌するから、夜寝たフリをしながらビクビク震えていた。
休日は、普段の疲れを癒すのに釣りに出かける人だった。
といっても、“釣る”のが目的ではなく、ただの現実逃避。
ボーッと海を眺めながら、ただ竿を出しているだけ。
小さい頃に付いていく事はよくあったけど、釣りを教えてもらった事は記憶にない。
車の中で待たされて、ずっと仮面ライダーのラジカセを聞いていた。
釣りについていかない時は、プラモデルを買ってもらっていた。
【ガンプラ】
毎週のように買ってもらっていた。
午前中にガンプラを買ってもらい、昼からそれを一人で作る。
その間に父親はまた一人どこかに出かける。
だから、休日に父親に遊んでもらった記憶がないんだよね。
ほぼ一人だった。
僕には、5つ離れた兄がいる。
5つも離れているので、全く相手にしてもらえなかった。
兄は、友達がたくさんいて、休みの日は友達と遊んでいた。僕もついて行こうとするんだけど、邪魔者扱い。笑
母親も毎週家族サービスもしない父親にイライラしていたんだろう。
ヒステリックなイメージしかない。
まぁ幼少の時はこんな感じだから、父親って本当に知らない。
むしろ父親ってこんなもんなんだろうって思ってたんだ。
でも学校なんか行くと、休みの日にどこかに連れて行ってもらったなんて聞くと、『うちはなんでどこにも行かないんだろう…』って漠然と思っていた
そんなうちの父親も、実際は父親を知らない。
小学校になる前に、父親を亡くしている。
だから、父親らしい事なんて分かるはずがないんだけどね。
長男ってのもあって母親や祖母からの期待というプレッシャーを感じながら生きてきたそうだ。
可哀想な人ではある。
口を開けば愚痴しか言わない人だった。
だから、父親が大嫌いだったし
仕事(残業)も嫌い
家族なんて作らない
なんて考えてた。
そもそも結婚なんてする気は無かった
一生一人で生きていくつもり…
生きていくんだろうなぁって思ってたんだ。
だけど、兄貴もきっと家族ってものを作ることに抵抗があったんだと思う。
直に言われた訳ではないけど、なんとなく『この人は結婚しないんだろうな』ってのが感じられた。
そうなると、何となく『この家の血を絶やしていいのかな?』なんて考えちゃって。
と言っても、そんな由緒ある家系でもなんでもないんだけどね笑
でも、残していかなきゃいけないんじゃないかって、考えて。
だから、結婚をしようと決めたんだよね。
こうやって文章にすると、最低だな、俺。
子供は昔から好きなんです。だから、自分の子は欲しいとは思ってたんだけど、結婚自体に興味がなかった…
というか、父親と母親の関係見てると、夫婦って嫌なものに思えたのかもしれない。
でも、子供を作るには、まずは結婚というものをしないといけないわけだから、結婚して子供を授かったわけなんだけど。
子供が生まれた時は何も考えられなかった。
実感が全然わかなかったんだ
初めて我が子を抱いた時
すぐにでも壊れそうなこの子を守って行かなくちゃ。って漠然と考えた
だけど僕の中には【父親】がいなかった。
だから、よき父親になろうと必死に子供の面倒をみたんだ。
それは周りの目を気にしてだったからもある
周りにいい父親だって認められたかったから
一人の人間として認められたかったから
でも誰も認めてはくれない
当たり前だよね。
何に対して頑張っているのか明確じゃない
子供の為になんて言ってるけど
周りの目を気にして行動してるだけだから
薄っぺらい父親なんだ
スカスカ
ただ【理想の父親】って虚像を演じてるだけ
こんなんじゃいけない
自分なりの【父親】にならなくちゃ
ならなくちゃってのもまた違うな
気負わず
自分のペースで息子たちと向き合っていかないと
ここまで書いてもどうすればいいか、わかった訳じゃない
でも立ち止まるわけにはいかない
なんか気持ちの整理をつけたくて吐き出してみました
いい父親を演じるには限界がある
ありのままの自分ってものを子供に見せよう